シーンに新たな波、女子学童野球の応援歌公開!
6月28日、駒沢公園軟式野球場で行われた「東京都女子学童軟式野球大会」の試合を見にいった。
目的はもちろん、応援歌の採取である。
ぼくの小学生時代では考えられなかったけど、今は少年野球(厳密に言うと「少年野球」とは中学野球のことなのだが、ここではかつての男子学童野球という意味)のチームに女子選手が混じっている時代。なので女子だけで編成したチームがあり、大会が開かれていたなんて思いもしなかった。
女子野球には少年野球とはまた違った応援歌が存在するはず。
この読みはズバリ当たり、女子らしい萌え萌えの応援歌を採取することができた。
ちなみに、この大会は別名「エリエールトーナメント」と呼ばれており、スポンサーは無論、エリエールである。
現場に着くや、駒沢公園の軟式野球場は応援歌の採取に不利な設計になっていることに気づく。
いつもぼくは試合中にそれぞれのチームのベンチ裏を行ったり来たりしながら両チームの応援歌を採取しているのだけど、この球場はバックネット裏から一塁側ベンチ〜ライト側にかけて隣がドッグランコースになっており、ベンチ裏で観戦することができない造りになっているのだ。
つまり、採取できる応援歌は三塁側ベンチに陣取ったチームのみ。もう一方の応援歌を見逃すのは惜しいが、仕方ない。
三塁側ベンチ裏(通称デリケートゾーン)にへばりつき、ちょっとでも怪しい人物に思われないようにストライク一球、ヒット一本が出るたびに拍手を送って父兄を装いながら観戦することに。
3試合を見学したのだけれど、残念ながら最初の試合で応援歌を聞くことはなかった。どちらのチームも「ナイスバッティング!」や「ドンマイドンマイ」などの声援は出るが、歌はなし。
その声援の中でひとつ気になったのが、味方チームのピッチャーが審判にボールを宣告されたあとベンチから飛ばされる「入ってる、入ってる」というかけ声。
このかけ声はぼくの現役時代、審判団から「我々のジャッジが誤っていると言いたいのか」というクレームがついて禁止されたハズ。
審判団も女子には甘いのだろうか。
最初の試合で応援歌を聞けず、女子学童野球は歌わないのかと半ば諦めながら観戦した2試合目。
我が三塁側ベンチから応援歌が!しかも少年野球にはなかった歌だ。
「見たい」
♪○○のヒットが見たい!(見たい!) 見たい!(見たい!) 見たい!(見たい!)
○○のヒットが見たい!(見たい!) 見たい!(見たい!) 見たい!(見たい!)
かっとばせ○○! ゴーゴーレッツゴー○○!
か、かわいい。
歌声もさることながら、その歌詞がなんとも控えめで女のコらしい。
同じ内容でも、少年野球なら「お前のヒットを見せてくれ」と要求(a.k.a.脅迫)しそうなところを、女の子は「見たい」とパステルカラーの期待に止めているのだ。
周り(チームメイト)を窺い、おそるおそる声を出しているところがまた好感度大である。
「見たい」(別テイク)
※歌詞は同じ
音量を上げてもらえば聞き取れると思うが、冒頭声を合わせる「せーの」や途中照れて思わず笑ってしまうところなんてもう、萌えの到達点と言っていいだろう。
次の曲になると、恥ずかしがりすぎて後半歌詞が飛んじゃってるぐらいグダグダだけど、それがいいんじゃない!
「パラパラ」
♪パラッパ パッパパパパ パラパラ 行け行け○○ 行け行け○○
パラッパ パッパパパパ パラパラ 行け行け○○ 行け行け○○
かっ飛ばせ○○ ゴーゴーレッツゴー○○
「パラパラ」(別テイク)
※歌詞は同じ
3試合目に応援したチームからは3曲も応援歌を採取することができた。
「いけいけ押せ押せ」
♪いっけいけいけ いけいけ○○(いっけいけいけ いけいけ○○)
押っせ押せ押せ 押せ押せ○○(押っせ押せ押せ 押せ押せ○○)
いっけ!(オイ!) 押せ!(オイ!) かっ飛ばせ!(燃えろ!)
燃えろ燃えろ 燃えろ○○(燃えろ燃えろ 燃えろ○○)
燃えろ燃えろ 燃えろ○○(燃えろ燃えろ 燃えろ○○)
「宇宙の果て」
♪山超えて(オイ!) 谷超えて(オイ!) 宇宙の果てまで飛んで行け!(オイ!)
打てよ打てよ 打て打てよ 打てよ打てよ 打て打てよ
お前が打たなきゃ誰が打つ
かっ飛ばせ○○ ゴーゴーレッツゴー○○
このチームは良いリードボーカルがいるようで、先ほどのチームに比べて照れがなく、男子とも遜色のない声量、合いの手(oi)を聞かせてくれた。
特に感銘を受けたのがこの曲。
「バーバラ」
♪バーバーバー バッバラ バーバーバー バッバラ
バーバーバー バーバーバー バッバラバッバラバッバラ
(せーの)ナイバッティンー
もちろん味方チームのバッターがヒットを打ったあとに歌われたものだが、レパートリーに少年野球でもなかなか聞けない成果を称える内容のナンバーまであるとは思わなかった。
さらに、音質は劣るものの、反対側の一塁側ベンチから流れてきた応援歌を採取することにも成功!
「バッチ打てるよ」
♪バッチ打てるよ(手拍子) バッチ打てるよ(手拍子)
学童野球に限って言えば、ぼくにとってのいいチーム=応援歌をいっぱい歌うチームのことである。そして、今回女子学童野球の応援歌を採取してみて改めて、その歌の評価は上手い下手だけでは図れないということに気づかされた。
梅雨の時期に開催されたこともあり、大会は雨天延期が続いたために大幅に日程が延び、決勝は7月19日(日)10:45〜舎人公園球場で開催される。
先日、府中市民球場野球で開催された「東京都学童軟式野球大会」の決勝で採取した応援歌と比較する上でも(こっちの記事も早く書かないと)、なんとか都合をつけて観戦に行きたいと思っている。
スポンサーのエリエールから野球少女たちにどんな副賞が出るのかも見逃せないところである。